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弊社をよく利用して頂いている会社さんが「ソフトをまだよく解っていないスタッフとトレーニング受けて理解しているスタッフ、この2人に同じ金額のギャラを1年渡すとすると、会社の利益を考えると非常に大きな差になる」とおっしゃっていました。まず「稼げる人」になってから仕事をさせるということですね。
その為の最速手段がトレーニングだと考えています。全機能ということではなく「仕事に必要な機能や考え方」を把握している人に少しでも早くなってもらう。これが最初のトレーニングのコンセプトです。もちろん既に使ってる方には「穴を埋めていく」というコンセプトも必要ですね。
当然ですが、本来すべきは作品を作る事であって道具を覚えることではありませんし道具を覚えている最中は利益を生めません。少しでも早く道具の使い方を覚えて利益を生む作品作りを始める。
そのお手伝いをしたいと思っています。


(有)ピー・エス・ティー 代表取締役  小池 拓

小池 拓(こいけ たく)
有限会社 ピー・エス・ティー代表取締役
1968年生まれ
94年よりアビッドテクノロジー(当時はアビッドジャパン)社と契約し、Avid Media Composerのトレーニングを開始。その後アドビ、ディスクリート、アップル各社の認定トレーナーライセンスを取得し、InterBEEなどのイベントやメーカー主催イベントでのデモンストレーション、メーカーからの依頼によるトレーニングを行う。


アビッド認定インストラクター
アップル認定インストラクター
アドビ認定インストラクター

(有)ピー・エス・ティー
〒211-0025
神奈川県 川崎市中原区木月3-4-52
電話:044-431-1058 FAX:044-431-1059

トレーニングの内容等ご質問がございましたらメールにてお問い合わせください。
折り返し弊社講師よりご連絡致します。[メールアドレス:info@pstts.co.jp




【受講頂いた方からのコメント】


私はFinal Cut Pro 5時代に小池さんから講習を受け、特に最初わかりにくかったApple Motionの講習も受けさせて頂き、大変勉強になりました。そして2013年改めて、フジテレビスポーツ局のAdobe Premiere Pro CCならびにAfter Effects CC端末の大量導入に伴った講習で再度お世話になりました。

仕事でノンリニア編集に携わって数年になりますが、特にテレビの編集ではスピードを求められ、知っているか知っていないか、1クリック作業を短縮できるかできないか、でその後の作業が全く変わってしまいます。またそれがオンライン用途であれ、オフライン用途であれ、機械を使っている割に無駄な事をしていると気づくと人生を無駄にしている気分になります。

書籍を元に我流や仲間内から徐々に覚えていくのが一般的かもしれませんが、書籍などで調べても概念からわからない時はいつまでももやもやしてわからない場合が多く、わかっている方から教わるのが最速な気がします。特にPremiereやFinal Cutなど多くのノンリニア編集ソフトウェアが混在する昨今ではそこで大きな差がつくのではないでしょうか。
今後もお世話になると思います。どうぞよろしくお願いいたします。


フジテレビスポーツ局 スポーツ業務部
Beat International Limited 代表取締役 大沼 貴彦様

小池さんとの出会いは15年前にさかのぼります。
私がリニアエディターからノンリニアへシフトする際に、AVIDのメディアコンポーザーのトレーニングを小池さんから受けました。
「リニア編集だと、こういう考え方だと思いますが、ノンリニアではこうです」という形で、リニア編集に例えてレクチャーをしていただき、非常にイメージしやすかったことが思い出せます。
また、現役のエディターもやられているからこその視点や注意点もお話していただき大変参考になりました。
その後、FCPを導入する際も、後輩の多くがトレーニングを受講させていただき、一同「わかりやすくかったです」と好感触で帰ってきました。
仕事しながらの我流では、どうしても使う機能しか覚えなかったりなど、カバーしきれない点が多数でますが、そういう点を教わるという意味でも、トレーナーによるトレーニングは大変重要なことだと思いますし、ソフトも日進月歩で進化し続けていきますので、今後も予習、復習両面で是非お世話になりたいと思います。

株式会社IMAGICA テレビ制作部 品川EDグループ 課長 西山 一成様

ブライダルビデオの制作をしており、Apple Certified Pro Final Cut Pro 7 Level One で初めてお世話になりました。そのときの印象が善かったので2回京都まで出張して頂き色々と教えて頂きました。業界では一眼動画が賑やかですが、とらわれずに息の長い映像を目指しています。そういう思いを受け止めて頂き、本当に何が必要かという本質を突いたアドバイスは常に有り難い事です。ブライダルビデオなのですが、目指すは時間軸を横に見据えたドキュメンタリー映画。熟練を要する職業でなければならない私たちにはなくてならない存在です。

株式会社理念系映像集団StudioFit 小畑 あきら様


新人ADへの教育の一環として毎月のように利用させてもらっています。
特殊な用語と手順で、最初は抵抗を覚えるファイナルカットですが、
どんな基本的な質問をしても、やさしく親切に教えてくれる小池さんの人柄と
とてもわかりやすい説明に、全員が満足してやる気になって帰ってきます。これからもお世話になります。

株式会社ティーズラボ 代表取締役 谷 薫様


AMラジオ局といえども動画が必要な時代に突入しています。
映像編集の出来る人材を育てる事業でFinal Cut Pro 7、Final Cut Pro Xの二つをオンライントレーニングで教えていただきました。当方の人材はパソコンには習熟しているものの、映像系のソフトウエアを使うのは全くの初心者でしたが、インターネットを通じて長時間に及ぶトレーニングで親切丁寧に教えていただきました。この二つのトレーニングを小池さんと楽しくやらせていただきました。横で付き添っていたのでよく分かります。その甲斐あって、 Final Cut Pro 7、Final Cut Pro Xの認定試験に合格することができました。遠隔地で直接麻布十番まで足を運べず、オンライントレーニングなので当初不安を感じておりました。ところが、途中の様子を垣間見ることで、うまくいくだろうという確信がだんだん生まれてきました。そして前述の結果に繋がりました。またこういう人材を育てる計画があれば、迷わず喜んで小池さんのお世話になろうと思っています。その節はどうかよろしくお願い申し上げます。

和歌山放送 報道制作部長 兼 IT戦略室長 古田 誠様


弊社制作部の共有MacにFinalCutPro7とPremiereProCS6を導入する際に、小池さんのレッスンを受けました。
私は元々AVIDエディターなので、どの編集ソフトも熟知されている小池さんのレッスンは、AVIDとの比較を中心にやって頂き、分かりやすかったです。
業務で皆が使うソフトになるので、導入にあたりどのように最低限のルールを設ける必要があるかのアドバイスもいただきました。
また、受講の目的は、社の制作部に使い方を教えていくためでもあったので、トレーナーとしてのHowToも教えていただき、大変助かりました。

太陽企画株式会社 プロダクションマネジメント室 エディター 前田忠孝様


たかがインストラクターの分際で #0 そんなの誰でも出来るよ

映像系ソフトのインストラクターとしてお金を稼ぐようになって今年で18年目となります。
多くの方々にご指導、ご意見を頂きながら支えられて、なんとか今日まで続けられています。

私がトレーニングを行う際に常に忘れないようにしているお言葉があります。

「いいよなあ喋ってるだけで金貰えて。私もやろうかなあ。」

もう15年以上前ですが、とあるトレーニングの最中に受講されていた方がおっしゃったお言葉です。
細かいシチュエーションは控えますが、とにかく悪意を持った発言ではない事は明らかです。ようは悪気の無いただの「本音」です。

他の業界の事は判りませんが、映像業界においてはトレーニングの扱いはこんなものです。

システムでの導入の場合は設置時に簡単な使い方の説明を受けてお終いだったり、新しいソフトや機材の使い方を覚える際に職場の先輩が後輩に教えたり同業の知り合いに話を聞いたりだったりで、有料トレーニングを受講するというのは一般的ではありません。

なので使い方の説明なんて誰にでも出来ると思われているし、ましてや商売として成立するわけがないと思っている人も少なくありません。

上記のお言葉は私が最初に記憶したものだっただけで「たかが使い方聞くだけでなんで金を払わなければならないんだ」という直接的なものも含め同じ趣旨のお言葉は今日まで数えきれない程頂いています。

まさに「たかがインストラクターの分際で」な扱いを受け続けているわけですが、それでもおかげさまでなんとか18年間廃業せずにやってこれました。

「誰にでも簡単にできる、お金を払う価値など無い」事なのかもしれませんが、上記のお言葉を常に肝に銘じながらインストラクターとして私なりに気をつけてる事や、こうありたい、と目指している事がいくつかあります。

これから数回に分けてそれらを紹介していきたいと思います。内容は映像系のソフト限定という事ではなく「これから覚えようとしている人に解りやすく説明するにはどうするとよいのか」全般をなるべく念頭に置いています。

話す事を生業にしている人などにとっては当然の事ばかりかもしれませんが、そうでない人でも自分が既に知っている事をまだ知らない人に説明する機会は普段の生活でも良くある事だと思います。

少しでもお役に立てれば幸いです。

PST Training Station 小池


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たかがインストラクターの分際で #1 知らないから聞いてるんですよ

トレーニングも含め、誰かに説明をする際に気をつけたいと私が思っている事を書きなぐる
「たかがインストラクターの分際で」第1回です。

今回の企画を自分で考えていて、まず第1回で取り上げたいと思っていた事があります。

「何で相手があなたにその事について質問してるかというと、その事についてまだ知らないからなんですよ」です。

「そんなの当たり前だろ」と思うでしょうが、どうもそうでも無いんです。

だって説明しているのを聞いていると、

相手が知る訳も無い俗語や専門用語を使ったり
相手が知る訳も無い技術的知識や経験を前提で話進めたり
相手が知る訳も無い自分が持っている常識を相手も持っていると思い込んで話をしたり

で、相手が解らないと言うと「そうか~知らないか~」とか。
はたまた苦笑いしちゃったりね。
すごい方になると「これだから情弱は」などとおっしゃる。

よく見る光景ですよね。

ね?「そんなの当たり前」なんかじゃないんですよ。
相手がまだ知らないんだ、って本当に解ってたらそんな事しないですよね。
だってそれでは相手が理解できないの、明らかなんだし。

これって、ようは「自分の知っている事を自分の喋りたいように喋っちゃってる」んですよね。
相手がどう受け止めるか、とかあまり考えてない。


私はこれを「伝わらない説明」と呼んでいます。特にひねってないですが(笑)


これ、その説明を聞いてる側は結構キツいです。だって伝わらないんですから。
でも質問したから聞いてないといけないし。
時間ももったいないです。だって伝わらないんですから。


せっかく時間使って説明するんですから、伝わる説明にしたいですよね。

なので、まずは「相手はまだ知らないんだ」という前提をしっかりさせたいんです。

そこから次は
・これを知らないってことは「あれも知らないのかな」
と知らない事がどれだけあるのか(もちろん知ってる事も)をある程度確認して

それを踏まえて
・だったらこの人には「どこから」どういう順序で話せば解ってもらえるのかな
と話す流れをある程度決めて

それから話を始めればより伝わる説明になるのだと思っています。


どのような説明がベストなのかは相手次第です。
決めるのは説明する側ではありません。
相手が理解してくれて初めて「伝わる説明」になります。


私も「伝わらない説明になってないだろうか」と常に心がけながらお話をしています。



「そんな事解っているよ」というあなた、あなたの説明は「伝わって」ますか?


PST Training Station 小池


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たかがインストラクターの分際で #2 それ、今必要じゃないですよね

トレーニングも含め、誰かに説明をする際に気をつけたいと私が思っている事を書きなぐる
「たかがインストラクターの分際で」第2回です。

パソコンソフトなどのマニュアルって解りづらいとよく言われます。

初心者の人にマニュアルが解りづらいと思われてしまう理由は

「全ての機能の説明が並列的に列挙されている」

からだと思うんです。

もちろんマニュアルとしては、全ての機能についてしっかりと記載されていてしかるべきです。

でも初めて使う人にとっては、全ての機能説明が並列的に並んでいるのはあまり良いことではありません。

情報が多すぎます。


これから覚える人にとっては

まず使い始めるのに最低限必要な知識(レベル1)

だけが欲しい訳で、まずはそれを知りたい。

それを身につけた状態になったところで、

「じゃあ、こういう事するにはどうするんだろう」(レベル2)

と次のレベルの疑問が出てくるはずなので、それをまた覚えたい。

さらにそれを身につけた状態になるとまた

「とすると、こういうことをするには?」(レベル3)

と次のレベルの疑問が出てくる。

この覚えていく過程で辿る「習得の道筋」に沿って話をすることで理解しやすくなるのだと思っています。

少しずつレベルを上げながら、その時々で持つであろう「必然的な疑問」にその時々に応えてあげるわけですね。

逆に言うと「レベル1」を覚えている最中の人に「レベル3」の話をしてもあまり意味がありません。必然性がないので「どうして覚えないといけないか」の実感がないからです。恐らく聞いても忘れてしまうでしょう。


「相手のレベルに合わせてあえて情報を絞り込む」

これは私がトレーニングをする際に特に心がけているとても大切だと思っている事の1つです。


でもレベル1を覚えている最中の人にレベル3とかレベル4の説明をしている人、結構います。

「あの人に質問すると1聞きたいだけなのに100返ってくるよね」

ってセリフ、よく聞きます。

「まだそこまで辿り着いてないんだから、今それ話す必要ないでしょ」

な状態なのにお構いなしに突っ込んだ細かい話をしてしまう。

ようは解りづらいマニュアルと同じで、今必要かどうか関係なく関連する情報を全部話してしまうんですね。

得てして情報が多すぎて解りづらい説明になりがちです。

「あいや、今はこの事だけ解ればいいんだけど」

と思ってもやっぱり質問したから聞いてないといけない。

でも相手にとっては必要のない話なので通り抜けてしまいます。

やっぱり「伝わらない説明」になっちゃいます。

なので、まずは
・相手が今どのレベルにいるのか

そして
・相手はどのレベルの情報が知りたいのか
を確認して

それを踏まえて
・だとしたら何を話すべきで「何を話すべきではないのか」

を決めていく。

話す情報を取捨選択することで、より伝わる説明になるのではと思います。


「相手に丁度良い情報とは」を見定めるのはとても難しいですが、私も常に気をつけながらお話をしています。



「そんな事解っているよ」というあなた、あなたの説明は「丁度良い」ですか?


PST Training Station 小池


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たかがインストラクターの分際で #3 ただ聞いてるだけなわけじゃないんですよ

トレーニングも含め、誰かに説明をする際に気をつけたいと私が思っている事を書きなぐる
「たかがインストラクターの分際で」第3回です。

自分がまだ知らない事を説明されている時って、頭は理解しようとフル回転していると思います。

それと同時に自分なりに「こういうことかな」と咀嚼している時間もあります。
理解するのにちょっと時間がかかることも多いです。

もしそれが講義やセミナーだとしたらメモも取ります。

例えば映像系ソフトのトレーニングで実機を操作しながら説明を聞いているのであればさらにやる事が重なります。

さらにさらに「あれ、じゃあこういう場合はどうなるんだろう」とか説明から派生したところに意識が行ってしまうこともありますよね。

結構色んな事をしながら説明を聞いているのです。

そんな状態なので、色々やっている間に説明を聞き漏らして

あれ、今何て言ってた?

となってしまう事は大して珍しいことではありません。

初めて聞く新しい事をその場で理解するのって大変なのです。

ただ単に話を聞いているだけではないのです。


なのに

「さっき言ったでしょ」
「ちゃんと聞いてて」

というセリフ、よく聞きます。

もちろん、やる気が無くただ聞いていなかったのであれば問題外です。

そうではなくて、説明してもらっている最中に一生懸命理解しようとするが故に聞き漏らしてしまう事も多いのです。


一方説明する側は話す内容を当然理解していますし、恐らく今までに何度も同じ事を説明をしているので説明する事自体に慣れてしまいがちです。

また、もちろん話の流れも全て見えているのでどんどん先に進みたくなってしまいます。
説明するのって疲れますしね。

そして「説明をする上で必要な事は話している」という意識があるほど

「自分はちゃんと話をしたのに何故聞いてないのか」

という趣旨の発言になってしまうのでしょう。

でも実際は上記のように「聞いてもらえないタイミング」はいくらでもあって、1度だけしか言わないのではやはり「伝わらない」可能性がとても高くなります。

話したかどうかではなく伝わったのかどうかが重要ですよね。


まず私が気をつけているのは

「質問しても大丈夫な雰囲気作り」

です。

しつこいぐらい「質問があったらいつでも言って下さいね。」
と繰り返すようにしています。

もしくはこちらから特定の個人に「何か解らなかったところとかありませんか?」と聞いたりもします。
そこで質問が出れば、他の人も質問し始めたりもするでしょう。

マンツーマンや数名のこじんまりとした規模の場合はそんな感じでいけるのですが、10名以上ぐらいになると物理的な距離も離れてしまう事もあり、なかなか質問する雰囲気になれませんよね。


なので、そういう場合は話す際になるべく同じ事を複数回言うようにしています。

セオリーとして

やる前に話す
やりながら話す
やった後にもう一度話す

というのがありますが、全てにおいてこのタイミングで3回話すのはさすがにウザいかと思います(笑)

複雑な操作をしてもらうようなシチュエーションでは、実際にやってもらう前に一度話をしてその後に一緒にやるという流れはとても理解を助けると思います。

でも普段はやりながら話すのは当然として、その後にもう1回(もしくは2回)同じ事を話す感じでしょうか。

例えば説明しながら聞いている人達を見渡して、説明中にメモを取っている人とかがいる場合は聞いてもらえてない可能性もあるかなと思うので、そのメモが書き終わったタイミングとかでもう一度説明したりします。

キーボードショートカット的な簡単な内容なら時間もかからないので3回でも4回でも言うと良いと思います。

また、いくつかの項目で構成されている大きな枠組みの話が終わったところで、もう一度その枠組みをおさらいするのも良いでしょう。

今一度整理できるのと、聞き漏らしたところだけ聞けば良いので聞く側も最初の説明の時よりも楽です。




基本姿勢としては

「同じ説明を何度か繰り返すことで各個人にそのうちのどれかを聞いてもらって、結果全員に聞いてもらう」

ですね。

既に全てを理解している人から見たら

「あいつはなんで同じ事を何度も繰り返して話してるんだ」

と思われる位が、初めて聞く人達にはちょうど良いのだと思っています。


ただし、ある程度理解している人達に話をする場合はどんどん進んで欲しいでしょうから、お話をする度に「様子を見ながら」どれぐらい繰り返すべきかを見定める事になりますね。


「相手が聞き漏らしているかもしれないことを想定してお話を進める」

常に心がけたいと思っています。


「そんな事解っているよ」というあなた、あなたの説明は「聞いてもらえて」ますか?


PST Training Station 小池


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たかがインストラクターの分際で #4 聞きたいのはそれじゃないんですよ

トレーニングも含め、誰かに説明をする際に気をつけたいと私が思っている事を書きなぐる
「たかがインストラクターの分際で」第4回です。

前回でも触れましたが、新しい事を覚えようとしている時って頭の中がぐちゃぐちゃになりますよね。

また、まだ全容を把握していないので理解も中途半端な状態です。

なのでやりたいと思う事、やろうとしている事がベストな方法では無い事も多いです。


例えば、パスに沿ってテキストが動くアニメーションを作りたいとします。

通常であればパスに沿ってテキストを動かす機能のあるソフトを使います。

でもそういう機能の存在をまだ知らない場合どうなるでしょう。

例えば、パスに沿って打ったテキストの前にスペースを1つ入れて文字の位置をずらしてその画像を保存、それをスペース1つずつ打って空白を増やしながら繰り返して画像をどんどん保存していくなんて方法を思いつくかもしれません。

でも残念ながら、これは良い方法ではありません。。


私はこういう状態を「のこぎりで釘を打っている」と言っています。

大工道具であることには違いないのですが使い方がおかしい、という意味ですね。

ただ、まだ知識が十分ではない状態では「のこぎりで釘を打つ」ような事は珍しいことではありません。

そもそもまだどういう機能があるのかも解っていない状態なのですから手探りでなんとかしてゴールに辿り着こうと努力しているわけです。

こんなの面倒くさいなあと思いながら
絶対もっと良い方法があるよなあと思いながら
でも他に方法が解らないからやっていたりしますよね。

また
先輩がそのようにやっているから自分も同じようにやっている
というのもよく聞きます。

そのような状態になっている人から質問を受けた時、説明する側がすべきは、

上の例で言えば

パスに沿ってテキストを動かす機能を紹介してその使い方を説明する

事でしょう。


ところがここで

「より効率よくテキストの前にスペースを追加し、より効率よく画像をどんどん保存する方法」

を説明しちゃっている人をよく見かけます。

「すみません、パスに沿ってテキストを打ってみたんですが、先頭にスペースを1つずつ入れて1文字ずつ位置を動かしたいんです。そしてそれを1枚ずつ画像として保存したいんですがどうやるのが良いのでしょう」

と聞かれてそのままそれに答えてしまう。

要は相手が本当は何がしたいのかという質問の意図を汲む事無く、ただ質問に答えてしまっているんですね。


また、上記のような具体的な内容の質問だけでなく、もっと抽象的な質問も多いです。

まだちゃんと理解出来てないが故に質問が拙くなってしまう場合も多く、聞く側も

「本当はこういう事を聞きたいわけじゃないんだけど、こういう聞き方しか思いつかないんだよなあ」

と思いながら聞いている場合もよくあって、それにそのまま答えられてしまうと

「いや、そういう事が聞きたい訳じゃないんだよなあ」

となってしまいます。


聞かれた事にそのまま答える事が正しいとは限らないのです。


まずは
相手が「やりたいと言っている具体的な事」よりも「本当にやりたい事」を理解して

「要はこういう事がしたいんですよね?」と整理して

その上で
本当にやりたい事をする為の「やるべき具体的な事」を説明する。



「相手の真意を理解する」

常に心がけたいと思っています。


「そんな事解っているよ」というあなた、あなたの説明は「相手が本当に求めている事」になっていますか?


PST Training Station 小池


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たかがインストラクターの分際で #5 思っているだけでは伝わらないんですよ

トレーニングも含め、誰かに説明をする際に気をつけたいと私が思っている事を書きなぐる
「たかがインストラクターの分際で」第5回です。

今回はちょっと軽めに(笑)

「説明する」

事の効用についてです。


私が何かについて説明している時に

「~についてはご存知ですか?」

と相手に聞いて

「はい」

と言われたら

「では、私がまだ知らない初心者だと思って説明してみてください」

とお願いする事があります。

そうするとしどろもどろになってしまう方、少なくありません。

中には

「すみません、実はよく解っていません」

と告白しちゃう人もいます(笑)

解っていると自分で思っていても、いざ誰かに説明するとなると難しいですよね。

また、

「解ってはいるけど、説明しろと言われるとなあ」

と言う人も結構います。

取りあえず説明してもらうと、確かに理解出来ているであろうことは解るのですが話すべき事が整理出来てないような印象です。

つまり「解っている」のとそれを「説明できる」のとは別のレベルだということですね。

逆に言うと、説明できるのであればかなり理解出来ているという事になります。


なので、自分が理解しているかどうかを確かめたり、よりしっかりと理解したい場合にお勧めなのが

「声に出して説明してみる」

です。

これ、頭の中で説明を考えるだけでは駄目です。必ず声に出してください。

実際にやってみると解りますが、考えているだけと声に出して説明するのとは難易度が全く違います。

頭の中だと、話があまり整理できていなかったり文章が上手く繋がっていなくてもなんかOKな感じで自分を許してしまえるのです(笑)

声に出して説明しようすると、理論的に理解していてさらにそれを整理して順序立てて話せないと説明になりません。

なので説明しようとすることで、自分が何は解っていて何が解っていないかも明確になります。



説明の練習をする際は、自分1人でブツブツつぶやくのでも良いのですが可能であれば誰か捕まえて(笑)説明を聞いてもらうのがベストですね。

ちゃんと伝わっているかどうか相手のリアクションも確認できますしね。


ということで「説明する」というのは何かを理解する際にとても有効な手段です。


是非試してみてください。




PST Training Station 小池


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たかがインストラクターの分際で #6 まだまだ「たかが」ですよ

5回に渡って私が普段お話をする際に気をつけていることを書いてきました。

18年やってきて何か発信出来る事があればと思って書いてみたのですが、予想していた以上にリアクションを頂きました。

色んな方にお会いした際に話題にして頂いたり、メールを頂いたり、嬉しい限りです。

説明をする立場の方々に少しでもお役に立てたのであれば幸いです。

私が普段やっている映像系トレーニングやデモなどに特化した事、また今まで書いてきた事よりも具体的で細かい事はまだまだあるのですが、それは今後また別の形で発信できたらと考えています。

というわけで「たかがインストラクターの分際で」最終回です。



今回は「私はまだまだだな」と思っている事を書いてみます。


随分前ですが、テレビのドキュメンタリー番組で小学校の先生の話をしていました。

その中でこんなシーンがありました。



若手の先生がクラスの子供達をその街の文化に触れてもらおうという趣旨で商店街に連れて行きます。

でも子供達はただ遊びに来ている感じでダラダラしています。

色々と指導を試みますが駄目で、埒が明かなくなった先生は(本来は先生が答を言ってはいけないはずの)建物の前に生徒を集めて

「ここで何か感じる事は無いか」的な話をしてしまいます。

それでも子供達は特に関心も持たず、だらだらと遊んでいます。

結局この先生にはなす術がありませんでした。

それを聞いたベテランの初老の先生が特別授業をします。

「A先生(若手の先生)が、君たちが街で面白い物を発見したと私に自慢するものだから、どんな物を見て来たのか教えてもらおうと思って来ました」

そこから始まって、時には生徒達にしゃべらせ、時には自分の考えを話し、最初はだらけてた生徒達がどんどんベテラン先生の話に引き込まれていきます。

最後にはその街の文化についても真剣に聞いていました。

生徒が帰って誰もいなくなった教室で生徒用の机に座って一人うなだれる若手先生。

恐らくこんな感じだったと思います。



この「うなだれる先生」のカットを今でもとても良く覚えています。

そしてその時思ったのが


「自分にも出来ない」


でした。

積極的に知りたいと思っている人にこちらも積極的にお話をする事は出来ますが

「興味すら持っていない人」に「興味を持ってもらい、さらに積極的に関心を持ってもらう」

のはとても難しい事だと思います。

デパートなどの実演販売も同じだと思います。

販売している事も知らずに偶然前を通りかかった人の足を止めさせ
説明を聞かせ
商品を買わせてしまう。

凄い能力だと思います。


講演会や、もっと個人的な会話などで今までに何度も「この人の話には引き込まれるなあ」と思う方々に出会って来ましたが

「凄いなあ、カッコいいなあ」

と思うだけでそこに辿り着く為の入り口さえ見つけられていません。

「興味の無い人に興味を持ってもらえる話術」

いつか身につけられればと思っています。



そろそろ締めに入ります(笑)

実は私はとても飽きっぽい性格です。

私を普段から知る人は、よくご存知でしょう(笑)

その私が、18年もの長い間同じ事をやり続けているのは自分でも驚きです。

自分なりにその理由を考えると

「実は同じ事をしているのではない」

からだと思います。

今までに書いて来た事とも重なりますが、話す相手が変われば説明の内容も方法も変わります。

「この人にはどのように説明すればより良く理解してもらえるだろうか」

を考えながら毎回その場でお話を組み立てるので、飽きる事などあり得ません。

また、飽きっぽいが故に同じ事を繰り返す事がつまらないので(笑)毎回変える工夫をしているのかもしれません。

飽きっぽい私にはとても向いている職業なのだと思います。



#0で書いたように「たかがインストラクターの分際で」な扱いはこれを書いている今現在も変わりませんが、それでも1人でも多くの人に解りやすい説明を提供できるようにこれからも精進していかねばと思っています。

乱筆、乱文にお付き合い頂きまして有り難うございました。

これからもよろしくお願いします。




PST Training Station 小池


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たかがインストラクターの分際で#7 仰々しく言えば、時空を超えろってね

昨年、一部の方(笑)にご好評頂きました「たかが〜」。今年に入ってからも初めてお会いする方から「読みました」と言って頂く事も多く、とても嬉しく思っています。
基本的には更新するつもりはなかったのですが、最近ちょっと気になる事があったので追加として書いてみます。




とある作業を長年やっている人がこれから始めようとしている人に説明する場面、結構あります。

この時陥りやすいのが

「自分の立ち位置から話をしてしまう」

です。

長年やっている人が自分の立ち位置から説明する時に注意しなければならないのは、長年のキャリアによって話す相手と自分との間に結構な「ギャップ」が存在しているという事です。

この「ギャップ」は大きく2種類に分かれると思います。

1つ目は「未来に行き過ぎている」というギャップ。

例えば、習熟度がC - B - Aと上がっていくとします。

説明する人はAにいます。説明を受ける人はこれからCになろうとしています。

Cの時点の人がそれまでに経験した事、それによってその人が自分で実感したり思いついたりできる事には限りがあります。まだCですから。

その後Cを経てBに辿り着き、それまでに経験した事をベースにさらなる実感できる事、思いつける事が追加されます。

その後に、ようやくAに辿り着きます。それまでのC、Bと経て来た膨大な時間と経験によって初めて実感できたり思いつけたりする事があります。

Aの人は、そこまで来てようやく辿りつける「自分なりの正解」も持っている事でしょう。

でも、それはC、Bを経てAに辿り着いた人にしか理解出来ません。

それまでの膨大な経験と時間を経て初めて理解できるし、その時点で初めて正解にもなり得るのです。

自分の辿って来た道を振り返れば、Cの時点にはCの時点なりに「こうではないのかな」「こうしてみたいな」という考え、想いがあったはずです。
それはAに辿り着いた後に考えれば遠回りだったり結果間違いだったりもしますが、Cの時点でのそういう考えや思いつきをしっかりクリアしたからこそ、その後のBやAに繋がる事もとても多いし、大切な事です。

なのでCの人にはCの時点の価値観でお話をして、Cの時点ですべき事をやってもらわないといけないのですが


「そんなの無駄だ。これさえやればいい」


と、ぜんぶ吹っ飛ばしてAの価値観で話をしてしまう。Cの時点で抱く考えや思いつきを否定してしまう。

自分は時間をかけて色んな事を経験した上で出した答えにも関わらず、相手にはその経験をさせずに自分の立ち位置へ強引に引っ張ってこようとしてしまう。

残念ながら共感はしてもらえませんし、本来Cの時点でクリアしておくべき考え、思いつき、疑問、不安はほったらかしのままになってしまいます。



これはとてももったいない事だと思います。



まだCにいる人に対して、Aに続く辿るべき道程を見定めてAまで誘導できるのはAにいる人だけなのです。

そして行うべきは、C~B~Aの道筋を出来るだけ効率良く辿ってもらう事であって、無理矢理Aに時間や位置を瞬間移動させることではありません。

Aにたどり着いたその貴重な経験を、時空を超えて過去に戻り(笑)Cの時点にいた頃の自分、Bの時点にいた頃の自分に戻って「その時点の価値観」で話をしてあげられるといいなと思います。




もう1つは「過去に戻り過ぎている」というギャップです。

特に技術革新の早い業界では、5年もすれば常識は一変します。

長年やっている人がやり始めた時と今とでは常識がかなり違うのが当たり前です。

にもかかわらず、かなり以前に自分がやり始めた時にやった事、教わった事を「普遍的な物事の基本」かのように思ってしまう人がいます。

当時とは道具も違うし、環境も違うし、それによって具体的にやる作業も全く違うのに、自分の辿った道程を同じように辿らせるのが良いと思ってしまう。

極端な例を言えば、1日でも早くパソコンの使い方を覚えて欲しい人に対して、まず最初に「日本で始めて導入されたコンピュータは~」のような話をするようなものです。

「あの頃は天井に届く程巨大で処理能力も低く~」といった当時の苦労話とか。

「その昔は〜」「以前は〜」な話です。

取り急ぎ今必要無いし、恐らくこれからも必要の無い話。

聞いている側も「う〜ん、もう今それ使わないよねえ。」などと思うばかりです。



これもとてももったいない事だと思います。



もちろん何事も知らないより知っている方が良いです。当然です。

しかし少しでも早く一人前になってもらう為に現在優先すべき項目、そして当時とは全く違う「現在の価値観」「現在の環境」をベースとした身につけるべき道具の選び方、使い方、考え方、ワークフローがあるはずです。

説明する側はそれらを踏まえた上で、これから始める人たちに「現在」必要な事を「現在の環境しか知らない」人の価値観で話さなければなりません。


単なる昔話などではなく、昔も今も普遍的に必要な絶対に心得ておくべき重要な事を話せるのは、やはりキャリアの長い方だけなのです。


長年積み上げられた貴重な経験の中から重要項目を選りすぐり、今度は時空を超えて現在に来て(笑)「現在の価値観」で話をしてあげられるといいなと思います。





私も映像業界の端っこで仕事をさせて頂いて20年程になります。
気がつけば「長くやっている人」に含めて頂く事も多くなりました。
自覚のないまま上記のような事をしてしまわないよう、常に気をつけたいと思います。


また来年更新するかもしれません^^;





PST Training Station 小池


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たかがインストラクターの分際で#8 どの口が喋ってるんだってね

え~「たかが~」不定期連載でございます^^;
また思いついた事がありましたので書いてみます。

以前の「たかが~」で
「口に出して説明すると、自分がどれぐらい理解出来ているかが解る」
という事を書きました。
http://www.pstts.co.jp/about.html#tib5

今回は口に出す事を前提にしたお話です。

イベントなどで、商品やサービス等の説明を見る事があります。

発声も素晴らしいし、言葉1つ1つも良い感じなのですが、

「さっぱり頭に入ってこない」

時があります。

逆に、す~っと頭に入ってくる時もあります。

具体的には様々な理由があるはずですが、そのうちの1つが

「自分の言葉になっているか」

だと思っています。

「自分の言葉」というのは「自分の普段の話し方」だと考えます。

普段の会話で、自分が考えている事、思っている事を誰かに話す時には当然ですが自分の話し方で話しますし、相手がそれを理解出来ないということもまず無いと思います。

つまり普段の話し方で説明するには、説明する内容が「自分の思い」と同レベルで自分の頭に入っている必要があります。

自分の物になっている、自分の中から発信する、という感じでしょうか。

説明する内容がまだちゃんと理解出来ていないのは論外として、自分で書いた、もしくは渡された文章を読んだり、丸暗記したりといった状態でも「自分の思い」にはなっていないので


「話すべき事がまだ自分の頭に入っていない」


段階です。

自分の頭に入っていない事を、よそ様の頭に入れるのはとても難しいと、私は考えます。

なので、自分の頭に入っている状態を造り上げたいと思います。

まずは話したい内容を大まかに決めて、

何についてどういう流れで話すのかを具体的にまとめて、

それを

「自分が持っている語彙で話す」

のが大切だと思います。

話す内容を具体的に文章として書くことはなるべくせずに、自分の言葉で喋りながら組み立てていきます。

何故文章を書かない方が良いかというと、当然ですが、書く時の語彙や文章と話す時のそれらは全く違います。

先に具体的に文章を書いてしまい、それをなぞって話そうとするとどうしても話しているというよりも「読んでいる」感が出てしまいます。

その時点で、もう自分の話し方ではなくなってしまいます。

書くのは要点のリストアップに止めながら順序を決めて、具体的な説明は自分の「話し言葉」で組み立てる練習をするのが良いのではと思います。

話しながら組み立てると何度も口に出すのでそれだけでもある程度覚えますが、自分で考えた単語や文章で話すので所謂「丸暗記」をする必要はありません。
流れさえ覚えていれば「何を話すのかを忘れる」事もありません。

自分にとっての「自然体」の話し方で説明が出来れば、話もスムーズになりますし相手も聞きやすいのではと思います。



せっかく自分の口で話すのですから、自分の話し方で話したいなと思います。


また何か思いついたら更新します^^;






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たかがインストラクターの分際で#9 それは綱渡りと言ってもいいんじゃないかってね

え~「たかが~」不定期連載でございます^^;
また思いついた事がありましたので書いてみます。

それなりの人数に向けてお話をする際、話が脱線してしまう人、よくいます。

自分の生い立ちや、自分の考えを話すようなシチュエーションであればそれも魅力にもなるかと思います。

しかし、トレーニングのような「短時間で効率よく何かを習得してもらう」というシチュエーションでは、話の脱線は著しく効率を落とします。

話す側は恐らく何度も同じ話をしているでしょうし、自分的には知り尽くしている内容ですから、少しは変化を付けたくなるのも理解は出来ます。

しかし、話を聞く側は生まれて初めてその話を聞きますし、

以前のたかが〜でも書きましたが、
http://www.pstts.co.jp/about.html#tib3

ただ聞いているだけではなく、もの凄い勢いで頭を働かせつつ理解しようと努力しています。

本来理解すべき事だけでも大変なのに、その場で思いついたあまり必要の無い話まで含まれてしまうのはそれだけでストレスですし、ましてや大切な事かと一生懸命聞いた後に「まあ、これは脱線なんで、どうでもいい事なんですけどね」なんて言われたら、怒りと共に集中力も無駄に落ちてしまいます。
「いや、これも大切な事だし」であっても、思いつきで追加されたら聞く側にとっては追いつくのが大変になります。

勢いで話を脱線させてはいけないのです。

私はそう考えます。

また、トレーニングにも関わらず、明らかに話がまとまってない場合があります。
その場で思いついた事を次々を話しているだけで、脱線というより本線が無い状態。
これは論外です。説明になっていません。
まずは最初から最後までの「理解してもらうための道筋」を決める所から始めるべきだと思います。


なので、話す側は「どういう道筋で話をすればスムーズに理解してもらえるか」を常に考え、その道筋から「絶対に」外れないぐらいの気構えで話す事に集中するべきだと思います。

無駄無く、効率良く、1つずつ積み上げていくことだけを考えたいです。
もちろん、より良い道筋を常に考える事も大切だと思います。

もしその場の雰囲気がつかめて、余裕のある人にはこれは言っても大丈夫かな、言った方いいかな、という場合には

「ここからは半分雑談ですが」

などとしっかりと明言してから話せば、余裕の無い人はそこまでの理解に時間を充てられますし、余裕な人たちには少しだけ多く情報を伝える事ができます。

また「ではお話を続けましょう」などと本来の道筋に戻った事もしっかり伝えたいですね。



「話の道筋を厳守する」

常に心がけたいと思っています。



また何か思いついたら更新します^^;






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